4月1日よりキャンピングカーの「構造要件」が大きく変更されました!今後のニューモデルに期待大ですね!!

お知らせ

キャンピング車として登録する場合、国が定めた「構造要件」を満たしていることが条件です。このたび、この「構造要件」が大きく変更されました!
ここでは、もっとも気になる2件を取り上げてみました。

①キッチン部分の室内高に関しての変更がありました!

※写真は、AtoZさんのアミティ

「水道及び炊事設備」キッチン(ギャレー)と呼ばれている部分ですね。これまでは、この部分の床からの高さが、160㎝以上必要でした。写真のようなキャブコンタイプですと、十分にこの高さをクリアしていますが、バンコンタイプですとクリアできないベース車が多くあります。

※写真は、東和モータース販売さんのツェルトCP

標準ルーフ(ロールーフ)モデルは、このように屋根部分を架装して高さをクリアしていました。

※写真は、ケーワークスさんのオーロラスタークルーズ

屋根だけでなく「床堀り」と呼ばれる方法で、リアのスペアタイヤ部分の床にBOXを取り付けて、床面を下げることで高さをクリアするモデルも多くありました。

新「構造要件」では、この高さが120㎝になりました!

※写真は、VanRevoさんのリーサ

新しい「構造要件」では、この高さが120㎝以上に変更されました。座った状態でも使えることを想定しているので、キッチン部分の高さは、85㎝以下になっていることも合わせて条件になります。

ということは、ハイエースやキャラバンの標準ルーフ車はもちろん、タウンエースやNV200バネットなどのコンパクトモデルも、ボディ架装なしでキャンピング車登録が可能になるということです。
軽キャンパーも可能性はありますが、バンタイプのものはキャンピング車登録をするメリットがあるかどうかだと思います。

写真のモデルも4ナンバー登録として、この春発表されましたが、新キャンピング車の要件を満たしているようなので、新要件では、キャンピングカー登録が可能になりますね。

また、床面の定義が、連続した平面であることを求められることになったので、前出の「床堀り」は今後認められないことになります。

②就寝定員の見直しで「1名就寝」が認められることに!

※写真は、ロータスRV販売さんのマンボウ

これまでの「就寝定員」の定義は、「2名以上で乗車定員の1/3以上であること」この後ろに(端数は切り上げ)という注釈がありました。つまり、6名乗車までのモデルは、少なくとも2名以上の就寝スペースが必要でした。

これが、「1名以上で 乗車定員の1/3以上であること (端数は切り捨て)」となりました。

ということで計算してみると、1名乗車(まぁないか?)から5名乗車までのモデルは「1名就寝」以上のベッド(就寝設備)があればいいことになります。同じ計算で、6名乗車から8名乗車は「2名就寝」以上のベッド(就寝設備)があればよいということになります。

この高さと就寝設備の改定で、キャンピング車登録ができるモデルが、飛躍的に増えることになります。2月に開催されたジャパンキャンピングカーショーで、ニューモデルの発表が少ないと感じた裏側には?このような事情があったのかもしれませんね!
これから続々と登場するであろう「ニューモデル」に大いに期待したいと思います!!

※本稿は、大きな変更点のみを取り上げています。キャンピング車登録にかかわる要件は、細かな部分含め多岐にわたります。ご注意ください。

写真/文 山本公紀