日本RV協会 青森県と「災害時等におけるキャンピングカーの提供に関する協定」を締結しました!

お知らせ レポート

11月13日 青森県が、都道府県としては初となる、大規模災害時にキャンピングカーを活用する協定を日本RV協会と結びました!

(左から日本RV協会 荒木会長、宮下青森県知事)

青森県は、日本RV協会から災害時にキャンピングカーを提供してもらう協定を11月13日に、青森県庁で宮下知事と同協会の荒木賢治会長が出席して締結式を行いました。
日本RV協会は、災害が発生又は発生するおそれがある場合に、被災地等における応援職員等の活動拠点を確保し、円滑な救援活動を実施することを目的として、キャンピングカーなどの貸与を行います。

締結式では宮下知事と日本RV協会の荒木賢治会長が協定書を交わしました。日本RV協会が都道府県と締結する災害協定としては、全国初となります。
令和6年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」でも、日本RV協会は、会員企業から集まったキャンピングカー60台を石川県珠洲市と輪島市に派遣し大変役に立ったということです。
このことから、今回の協定締結に至りました。

宮下知事は「快適に生活できるようにできているので、災害時でも職員が安心して支援に従事できる環境ができると思います」と話されていました。
荒木会長は「キャンピングカーは、初動が早く電源や暖房なども使うことができるので、インフラが寸断された地域でも支援活動ができます。青森県と協定を結ぶことで県内のどこで災害がおきても支援ができるようになるのが大きいと思います」と語っていました。

今後も日本RV協会では、レジャーだけではなく災害時にも活躍できるキャンピングカーを活用してもらうべく、有事の際の復旧や復興支援に寄与していきたいとのことです。

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なぜ災害時にキャンピングカーなのか。その有用性とは

キャンピングカーの使用目的は多岐にわたり、災害時における自治体職員、災害指令者や医療介護者の宿泊所、移動可能な避難シェルターなど、様々な用途での活用が期待されています。

キャンピングカーは、現地到着後にすぐに利用できる大きなメリットがあります。災害発生時には素早く行動する必要がありますが、キャンピングカーは移動が容易であり、余震を含む急な避難や立ち退きの際にも迅速に対応できます。また、車内はパーソナルスペースが確保されており、ストレスや緊張から解放され、落ち着いて過ごすことができるため心の安定を保つことができます。

その他、キャンピングカーは電気や水、ガスなどの生活に必要な設備を備えている為、災害時においても基本的な生活をすることが可能です。トイレやシャワーといった装備が整った車両であれば、衛生的な環境を維持しながら過ごすことができます。

また、キャンピングカーはフルフラットの就寝スペースを備えており、長時間同じ姿勢で過ごすことによる健康リスクを軽減する効果もあります。災害時には避難所での滞在が長期化することも考えられますが、キャンピングカー内で生活することで、エコノミー症候群などの予防にも役立ちます。

さらに、災害時に不可欠な情報収集のための通信も、キャンピングカーの電源を活用することができます。キャンピングカーはエンジン用のメインバッテリーとは別に居住空間用の「サブバッテリー」を搭載しているため、電源供給の確保が可能です。これによって、通信手段を維持しながら避難生活を送ることが可能になるのです。

このように、キャンピングカーは災害時において身の安全を守り、落ち着いて過ごすことができる生活環境を提供し、電源の確保や通信手段の維持などにも役立つ重要な存在となりえるのです。

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写真提供:日本RV協会 文:山本公紀