日本RV協会 宮城県と「災害時におけるキャンピングカーの提供に関する協定」を締結しました!
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2025年1月8日に宮城県が、災害時におけるキャンピングカーの提供に関する協定を日本RV協会と結び、3月13日(木)に協定締結に伴う懇談会を開催しました!

日本RV協会は、災害が発生又は発生するおそれがある場合に、活動拠点や宿泊施設を確保し、円滑な救援活動を実施することを目的として、キャンピングカーなどの貸与を行います。
宮城県では、能登半島地震で派遣した職員が業務後、会議室で寝袋で寝るなど休息も十分に取れない状況で生活環境確保に苦慮したことから、災害時の活動拠点としてキャンピングカーの活用に期待している。

宮城県庁で開かれた懇談会では、キャンピングカーも展示され、実際の活用イメージなどの具体的な説明も行われました。※車両協力:株式会社デルタリンク
今後も日本RV協会では、レジャーだけではなく災害時にも活躍できるキャンピングカーを活用してもらい、有事の際の復旧や復興支援に寄与していくそうです。
なぜ災害時にキャンピングカーなのか。その有用性とは
キャンピングカーの使用目的は多岐にわたり、災害時における自治体職員、災害指令者や医療介護者の宿泊所、移動可能な避難シェルターなど、様々な用途での活用が期待されています。
キャンピングカーは、現地到着後にすぐに利用できるという大きなメリットがあります。災害発生時には素早く行動する必要がありますが、キャンピングカーは移動が容易であり、余震を含む急な避難や立ち退きの際にも迅速に対応できます。また、車内はパーソナルスペースが確保されており、ストレスや緊張から解放され、落ち着いて過ごすことができるため、心身の安定を保つことができます。
その他、キャンピングカーは電気や水、ガスなどの生活に必要な設備を備えている為、災害時においても基本的な生活をすることが可能です。トイレやシャワーといった装備が整った車両であれば、衛生的な環境を維持しながら過ごすこともできます。
また、キャンピングカーはフルフラットの就寝スペースを備えており、長時間同じ姿勢で過ごすことによる健康リスクを軽減する効果もあります。災害時には避難所での滞在が長期化することも考えられますが、キャンピングカー内で生活することで、エコノミー症候群などの予防にも役立ちます。
さらに、災害時に不可欠な情報収集のための通信も、キャンピングカーの電源を活用することができます。キャンピングカーはエンジン用のメインバッテリーとは別に居住空間用の「サブバッテリー」を搭載しているため、電源供給の確保が可能です。これによって、通信手段を維持しながら避難生活を送ることも可能になるのです。
このように、キャンピングカーは災害時において身の安全を守り、落ち着いて過ごすことができる生活環境を提供し、電源の確保や通信手段の維持などにも役立つ重要な存在となりえるのです。
写真提供:日本RV協会 文:山本公紀