キャンピングカーのカテゴリー分け
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キャンピングカーを大きく分けると、軽キャンパー、バンコン、キャブコン、バスコン、トレーラー、トラキャンに分類されます。大きなキャンピングカーはフルコンやセミコンなど、さらに輸入車などもありますが、ここでは簡単に説明するために割愛します。
軽キャンパー
軽キャンパーは軽自動車をベースにしたキャンピングカーです。軽バンの内装にベッドや収納スペースを備え付けたタイプ、軽トラックにキャビンスペースを架装したタイプなどがあります。乗車定員4名、就寝人数2〜4名とスペースも十分な広さを確保しています。
コンパクトなサイズなので、駐車スペースが確保しやすいことや運転のしやすさが特徴で、初めてのキャンピングカーに選ばれる人も多いようです。いろいろなレイアウトがありますので、自分の使い方に合わせて選べば、快適に車内で過ごすことができます。
バンコン
ハイエースやキャラバンなどのバンタイプの車両室内にベッドやテーブル、シンクなどを設置したキャンピングカーです。バンコンバージョンの略で「バンコン」と呼ばれています。ボディの形がそのまま残っているスタイルで、窓にカバーをつけたタイプなどもあります。
車格に対して室内空間が広いので、しっかりしたベッドやトイレを設置したり、広いラゲッジスペースを確保したり、各車の特徴にバリエーションがあります。充実した設備ながら、街中でも使える落ち着いたスタイルが多いので、普段乗りのクルマとして利用するユーザーもいます。
キャブコン
キャブコンバージョンが語源で、ベースのクルマに居住空間となるキャビンを架装したクルマです。ベースの車両となるのはバンやトラック。トヨタのトラック「ダイナ」をベースに、キャンピングカーなどの特種車両向けに開発された「カムロード」という車両が多く使われています。
キャビンスペースを自由に設計できるので、車内での快適性を追求モデルが多くラインアップされています。リビングスペース、ベッド、シンク、トイレなどに使うマルチスペースなどが設置されていることが多く、スペースに余裕のあるレイアウトが特徴的です。
バスコン
おもにマイクロバスなどの車両をベースに作られたキャンピングカーです。トヨタのコースター、日産のシビリアン、三菱のローザなどが利用されています。ベース車両のセカンドシート以降を取り外し、窓スペースに断熱処理を施したタイプが多くなっています。
もともと、大人数を輸送するために開発されたクルマですので、走りや乗り心地には定評があります。大きなボディサイズを生かした、広々とした室内空間も魅力のひとつです。シャワーやトイレを設置しているモデルも多く、長期の旅行などに適しています。
トレーラー
クルマでけん引するキャンピングトレーラーを意味します。タイヤの付いたシャシーの上に室内空間を架装し、ベッド、シンク、テーブルなどの装備を組み込んでいます。けん引免許の必要ないタイプも多いですが、車両重量750kgを境にけん引免許が必要となります。
エンジンを載せていないので駆動系のトラブルが少なく、同じクラスの自走式キャンピングカーに比べて安価であるのも人気です。また、けん引するクルマを乗り換えても、同じトレーラーを利用できるので、長年乗り続けられるというのもうれしいポイントです。
トラキャン
おもにハイラックスサーフなどのピックアップトラックの荷台に設置するキャンピングカーです。輸入車のピックアップトラックや軽トラックに載せるタイプなども販売されています。荷台に固定しなければ荷物という扱いですので、キャビン自体の車検などはありません。
クルマ本来の性能を発揮するキャンピングカーで、大型輸入車でダイナミックに楽しむユーザーも多いカテゴリーです。得に専用ビルダーのトラキャンはクルマの最大積載量をオーバーすることなく、使いやすいレイアウトと充実の装備、高い断熱効果があります。
自分にあったカテゴリー選び
キャンピングカーにはいろいろなカテゴリーがあります。使う人数、使い方などによって、自分にあう形も変わってきます。なので、いろいろなキャンピングカーのタイプを見てみて、今の自分に合っているスタイルを見つけることも大切になってきます。
カテゴリーを押さえておけば、キャンピングカー選びもしやすくなります。もし、キャンピングカー選びに迷うのであれば、各カテゴリーで気になるクルマをピックアップして、最後に自分が求めているスタイルを考えるのもいいでしょう。
キャンピングカー選びにカテゴリーを活用して、楽しいキャンピングカーライフを手に入れてください。
(文:渡辺圭史)