キャンピングカーの夏はクーラーで乗り切る
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キャンピングカーは夏に向けた対策が必要
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キャンピングカーはしっかりと断熱されているクルマが多いので、普通自動車と比べると、外気温の影響を受けにくくなっています。しかし、夏場の炎天下では、室内の気温が上昇することもしばしば。やはり、夏は暑いのです。
標高の高い場所でのキャンピングカー泊
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そこで、キャンピングカー乗りは、夏場の宿泊地として、標高の高い場所など、避暑地を目指す傾向がありました。高原の木陰などにクルマを停められれば、断熱ボディが日差しを遮り、涼しい風が抜け、とても気持ちよく過ごせます。
ベンチレーションで空気を循環
さらに、装備されていれば、ベンチレーションを動かすことで、室内の上部に溜まった温かい空気を排出し、窓から新鮮な空気を取り込むことができます。場所によっては、ベンチレーションだけで、快適に過ごせることもあるのですが、やはり、酷暑となると限界があります。
キャンピングカーにクーラーを使う
そこで、最近注目されているのが、クルマでも使えるクーラーを使って、夏を快適に過ごす方法です。キャンピングカーに装備される電源設備の性能や、クーラーの効率が向上しているので、キャンピングカーでもクーラーが利用しやすくなってきました。
キャンピングカーで使われるクーラーは大きく分けて3種類あります。
- 持ち運べるタイプのクーラー
- 家庭用クーラー
- DCクーラー
クルマのサイズ、電源設備などによって、利用できるクーラーも変ってきます。
それでは、各クーラーの特徴を見ていきましょう。
工事の要らない持ち運べるタイプのクーラー
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持ち運べるクーラーは、クーラー本体を持ち運べるようになっていて、どこにでも設置できるタイプです。代表的なモデルに、クレシードの楽座クーラー、CLECOOLⅤ(クレクール5)があります(https://www.navic.cc/blank-17)。
室内機と室外が分離していて、サイズもコンパクト。電源はAC100Vですが、設置工事など必要ないのでお手軽です。リモコンも付いて、操作性もよく、すぐに使えるのがポイントです。
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使い方を工夫すれば、キャンプサイトや家庭でも利用できます。自由にどこでも涼しい環境が得られるのが、持ち運びタイプの最大の特徴です。最近ではスポットクーラータイプのコンパクトモデルも登場してきています。こちらも注目もモデルとなるかもしれません。
家庭用クーラーで車内をしっかりと冷やす
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家庭用クーラーを組み込むキャンピングカーも増えてきました。宿泊場所で電源を借りたり、十分な容量の電源システムを装備して、一般的な家庭用エアコンを稼働させています。この場合、クーラーは固定式となり、設置工事は専門家が行います。
家庭用エアコンは省電力が進み、コンパクトなモデルも増えてきたので、キャンピングカーに設置しやすくなりました。上の写真はロータスのマンボウに装備された家庭用クーラーですが、吊り下げ棚程度のスペースで、コンパクトに収まっています。
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マンボウの場合、リアサイドに専用のスペースを確保して、室外機が収納されています。カバーが装着されているので、外観はスッキリとした印象に仕上がっています。
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発電機を装備しておけば、電源のない場所でも、家庭用クーラーが利用できます。マンボウは、リアサイドに発電機を収納することも可能です。載せたまま発電できるので、使い勝手もいいといえるでしょう。
コンパクトで効率の高いDCクーラー
上記の2種類はAC100Vを利用したクーラーですが、クルマのバッテリーと同じDC電源を利用するクーラーも登場してきました。クルマのバッテリーを交流にして昇圧するインバーターが必要ないので、電気を効率よく冷房機能に利用できるのがポイントです。
また、コンパクトなモデルが多く、バンコンなどにも搭載しやすい、という点も注目されています。
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上の写真はキャンパー鹿児島のバンコンに搭載されたDCクーラーです。コンパクトなサイズなので、バンコンなどに装着しても、室内の居住スペースを確保できます。
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室外機はボディの下にセットされています。コンパクトサイズでありながら、クルマ用に開発されたので、耐久性も兼ね備えています。
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こちらはM.Y.Sミスティックのレジストロに装着されたDCクーラーです。上にある電子レンジと比べると、サイズの小ささがよく分かります。また、出っ張り幅も小さいので、家具の一部としてすっきりとレイアウトすることも可能です。
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室外機はボディサイドにセットされています。家庭用クーラーと同じ仕組みで、室内機と室外機に分かれていて、効率よくクーラーとしての冷却効果を高めてくれます。
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FFヒーターで有名なベバストからもDCクーラーが発売されました。各社からパーツとしても供給されるようになっているので、コンパクトなクーラーを搭載したクルマが増えてくるかもしれません。
夏になると熱くなり、熱中症など、健康被害に気をつけなければなりません。クルマでの旅も楽しいですが、エンジンを停めて過ごすことも多いので、快適な環境について考えてみるのもいいかもしれません。
文:渡辺圭史