NEWモデル速報!AtoZのコンパクトキャブコン「アレン」がフルリニューアル!!

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コンパクトキャブコンの大人気モデル「アミティ」を生み出したAtoZが、タウンエース(新ボンゴ)ベース 「ALEN(アレン)」をフルリニューアル!

※写真は新ボンゴベースのアレン・ハイ(タウンエースも選べる)

コンパクトキャブコンの代名詞ともいわれていたのは旧ボンゴベースの「アミティ」だ。AtoZでは、シリーズ累計2000台近くを製造した大人気モデルである。しかし2020年8月にベース車の旧ボンゴが生産終了、最後のベース車を多数確保したが2021年に「アミティ」は生産を終了することになった。

これに伴いAtoZでは、「アミティ」の後継となるキャブコンとしてコンパクトモデルの「アレン」のフルリニューアルに着手。これに加えキャブコンシリーズの上級モデルであったカムロードベースの「アンソニー」にもコンパクトなシェルを搭載したニューモデル「アンソーニーライト」も併せて開発した。「アミティ」の系譜は、さらにコンパクトな「アレン」と少しゆとりのある「アンソーニーライト」へと受け継がれていくことになったのだ。

「アンソーニーライト」に関しては、後日紹介させてもらうとして、本稿で取り上げる「アレン」は、もともとタウンエースベースのコンパクトキャブコンとしてラインアップされていたのだが、ベース車の架装許容重量が小さいため、広いバンクベッドが無く6名乗車で大人2名+子ども3名就寝というスペックのモデルだった。
そこで、架装部分のシェルと家具の極限までの軽量化を推し進め、広いバンクベッドの設定を実現したことで「アミティ」と同程度の6名就寝(大人4名+子ども2名)を可能にしたゆとりのあるファミリー対応モデル「新アレン・ハイ」を完成させたのである。

アレン・ハイの室内レイアウトを比べてみよう!

※リヤのクーラーはオプション

これが「新アレン・ハイ」の内装だ。スクエアなシェル形状で、広々とした室内空間は、室内高1850mm(最高部)対面ダイネットにリヤ2段ベッドというレイアウトで、軽量化された家具やシックなファブリックが落ち着き感をもたらしている。

こちらが生産終了した「アミティ」最終モデルの内装だ。

旧ボンゴベースのアミティ

参考までに「アンソーニーライト」の内装も比較してみよう!

カムロードベースのアンソニーライトの内装

見比べてもらうと「アミティ」と「新アレン」「アンソーニーライト」は、ほぼ同様のレイアウトになっていることが分かるだろうか。まさに名車のDNAは引き継がれたのである。

内装・装備を詳しく紹介する!

対面ダイネットは、大型テーブルをはさんで、4名がゆったりと座れる。セカンドシートは、マルチアクションタイプでリクライニングやスライド機能も付いている。サードシートは固定タイプだ。

ダイネット部分のシートを展開させて、補助ベッドマット(白い部分)を使うだけでフロアベッドがセットできる。
サイズ:1250×1840mm

リヤ2段ベッドは800×1760mmが2段、チャイルドベッドの設定だが、ワイドサイズなので小柄な方なら十分休める広さだ。マットを外すと収納スペースとしても活用できる。

バンクベッドは、このようにベースボードが跳ね上げて格納されている。普段は寝具などの収納場所として使われることが多い。

※左側のエントランス部分にステーを付けている

ロックを外して、折りたたまれているベッドベースボードを展開するだけでセットできる。

マットを敷き広げて完成。2000×1540mmの広々サイズになる。

キッチンは、広いカウンタータイプ、扉付き収納庫なども装備されている。

シンクには、引き出して使えるシャワーヘッド蛇口が付いている。

キッチン下に給排水、各10Lのタンクがある。収納スペースも十分な広さだ。

容量もたっぷりな49Lの冷蔵庫(12V)も装備されている。

入口ドアの横に下駄箱収納庫を設けている。土足禁止のキャンピングカーの室内では、靴の置き場所に困る方も多い。当然この下駄箱だけでは間に合わないと思うかもしれないが、ドアの内側や右に見える助手席のシートバックなどに付けることができるシューズオーガナイザーというポケットがたくさん付いたシューズホルダなどがあるので、このようなものを活用されることもお勧めしておく。

サードシートの下も収納庫として使えるようになっている。

ルーフサイドにも扉付きの収納庫をたくさん設けている。室内換気用のベンチレーターも装備している。取材車両にはオプションのマックスファンが付いていた。

入口のドアの上に、キャンピングカー設備部分で使う様々な電源のスイッチ類が付いている。このように一元管理することで、消し忘れなどでバッテリーが上がることが防げるわけだ。

下駄箱カウンターのところにAC100Vコンセント、DC12V、USBのソケットも装備する。スマホやタブレットなどの充電も手軽にできる。

シェル部分の窓は、結露しにくいアクリル製2重窓を採用している。写真のように網戸とシェードも内蔵している(半分ずつ引き出した状態)ので便利に使える。カーテンも標準装備されている。

外装を紹介しよう!

※クーラーの室外機はオプション

こちらがリヤビューになる。バックカメラも標準で付いている。

アクリル2重窓は、外側に押し出して開閉するタイプだ。少しくらいの雨だったら開けておくこともできる。このようにキッチンのシャワー蛇口を外側で使うこともできるよう専用ホルダも付いている。

リヤの両サイドに、タテ型のドアが付いている。2段ベッドの部分を収納庫として使う場合には、このドアから荷物の出し入れが簡単にできるようになるわけだ。

リヤのスカート部分の左右には、外部収納庫がある。樹脂製なので、濡れたり汚れたりしたモノでも気兼ねなく入れることができる。

写真では分かりにくいかもしれないが?入り口ドアにも全面網戸が付いている。気候が良いときなら、ドアも窓も全て網戸状態にして自然の風を楽しむこともできるのだ。

リヤバンパー部分に外部100V入力コンセントがある。宿泊や休憩などの際に100V電源が利用できる場合は、これにつなぐことで自動的にサブバッテリーを充電してくれるのでバッテリーの残り具合を気にせずに電気装備を使うことができるのだ。

右側のスカート部分に室内で使う電源用のサブバッテリー(12V/105Ah)を搭載している。写真は、オプションでもう1個追加したWバッテリーになっている。

オプションも豊富だ!

キッチンの上の収納庫には電子レンジを搭載することができる。旅先での食事で、お惣菜などの温めができるので人気のオプションとなっている。
このオプションはインバーターとセットでの搭載となる。

サブバッテリーの12V電源で稼働できるクーラーも人気のオプションだ。特に暑さに弱いワンちゃん連れで旅行される方などが選ぶことが多いそうだ。

こちらは、キッチン部分に組み込んだAC100Vのポータブルクーラーだ。これもインバーターと組み合わせるか、外部100V電源利用での稼働にするか選ぶ必要がある。

このように、最近人気の高い家電品関係のオプションを希望する場合は、電装を強化する必要がある。高性能充電器や1500Wインバーターを組み込んだ例がこちらになる。これに加えてサブバッテリーの増設なども検討したい。

室内のカラーバリエーションが2タイプから選べる!

アレンは、室内カラーのバリエーションが2種類から選べるようになっている。
インテリアコーディネーターのMAKOさんが「時」をコンセプトに提案したとのこと。
こちらは、シックな茶系のファブリックで落ち着きのあるカラーの Mirai(ミライ)

そしてこちらが、爽やかなイメージのブルー系カラーでまとめた Kiseki(キセキ)
お好みで選ぶことができるのだ。

ALEN-H アレン・ハイ 諸元

ボディサイズ:全長4640mm/全幅1880mm/全高2740mm

8ナンバー キャンピング車登録
6名乗車/4名+子ども2名就寝

ベース車:マツダ・ボンゴトラック 2WD(FR)/4WD
    ※トヨタ・タウンエースも選べる
エンジン:1500㏄ ガソリン
ミッション:4AT
安全運転支援システム スマートアシスト搭載

●ベース車に関する詳細はこちら(メーカーサイト)

車両本体価格
4,950,000円(税込)~

問い合せ: AtoZ 048-760-5668

●アレン・ハイのAtoZ公式ホームページはこちら

撮影/文:山本公紀

●そのほかのタウンエース(ボンゴ)の情報はこちら