キャンピングカー専用シャシー「カムロード」を製造する日野自動車が、排ガス検査不正でほとんどのモデルの出荷停止を発表!カムロードはどうなってしまうのか!?
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「トヨタ・カムロード」は、日野自動車の「デュトロ」をベースとするキャンピングカー専用シャシー。多くのキャブコンビルダーが採用している代表的ベースなのだが、今回の件でどうなるのだろうか!?
まずは、最初に結論をいうと、大丈夫である。カムロードは、トヨタからエンジン供給されているモデルなので、今回出荷停止となった日野自動車製のエンジン搭載車ではない。ちなみにカムロードのエンジンは、ガソリン/ディーゼルともにトヨタ・ハイエースに搭載されている豊田自動織機製のものである。
トヨタでも、ダイナトラックの販売は継続している。(参考:トヨタ・ダイナトラックシリーズ)
日野自動車も、デュトロの1.5トンの方は、販売されている。2トンは日野製のエンジンなので製造停止している状況だったが、2022年9月13日の時点で中型車用のエンジンは問題がなかったとして出荷が認められたようだ。(参考:日野デュトロ)
問題なのは、バスコンの方だったのだが!?
こちらは、RVビックフットのバスコン「ACSエテルノオクタービアM」日野リエッセⅡがベースである。リエッセⅡはモデルチェンジの予定で、今回の件にかかわらず出荷をストップしていた。今後の環境基準もふまえて、トヨタ製のエンジンを採用するなどの対応をしてモデルチェンジされるという情報があるようだ。そして、トヨタ・コースターもこのリエッセⅡをOEM供給されているモデルのため、トヨタでもコースターは受注停止状態にあったのだが、こちらも再開の見通しがつくことが期待される。
こちらは、ナッツRVのフラッグシップモデル「ボーダー」だ、ベース車のコースターが供給を停止しているため、同社でも受注をストップしているのだが、再開できることを期待している。
現在、クルマの安全性能や環境基準などはめざましく進歩してきたのだが、今回のように、ベース車の供給元であるメーカーが、このようなことになるとキャンピングカービルダーとしては対応のしようがない。今後このようなことがないことを願うばかりである。
2022年9月14日時点の情報です!
写真/文:山本公紀