キャンピングカーの高速料金は?

まめ知識

キャンピングカーで旅行に行きたい!

キャンピングカーを手に入れたら、やってみたいことが色々とあると思います。おそらく、そのなかの1つに「旅行」がある人も多いのではないですか。自由気ままな行動をして、クルマの中で就寝。快適な旅、ワクワクする旅、いろんな体験ができそうですね。

しかし、旅行には移動がつきものです。「なるべく遠くへ行きたい」「広い道を運転したい」などと考えたとき、ルートを決めるのも大変。そこで、利用することが増えるのが高速道路です。一般道を走るのが好きという人もいますが、今回は高速道路についてお話します。

高速道路の利用料金は一般車両

近年、高速道路でキャンピングカーを見かけることが多くなりました。ハイエースなどのバンベースで目立たないキャンピングカーも合わせると、相当数が高速道路を走っていると思われます。でも、高速道路には軽自動車、普通車、中型車、大型車と料金体系がありますよね。

キャンピングカーはこのどれに当てはまるか? 疑問に感じる人もいるかと思いますが、実は普通車となります。軽キャンパーで軽自動車登録しているクルマはもちろん軽自動車料金です。マイクロバスなどは中型になるんですが、キャンピングカー特装で、8ナンバー登録した車両は普通車扱いとなります。

休日割などの割引も適用されます

Photo by Fabian Blank on Unsplash

高速道路料金には平日朝夕割引、休日割引、深夜割引というのがありますが、すべてのクルマが割引対象でないこと知っていましたか。休日割引だけは対象車両が普通車、軽自動車(二輪車)限定なんです。ということはキャンピングカーも休日割引されるということ。

キャンピングカーと同じようなサイズの中型車が割引されないので、何か得した気分ですね。ただでさえ普通料金なのに、割引まで適用されるとは。ちなみに休日割は土日祝に高速道路を利用した時、通行料金を地方部区間相当分に限って30%オフになる割引です。

キャンピングカーであればOK

もう一度おさらいすると、高速道路で普通車扱いになるのは、キャンピングカーとして特装された特種車両で、ナンバープレートの区分で8ナンバーを取得していることが条件となります。軽自動車の場合は8ナンバーを取ることが少ないですが、軽自動車として認識されるので問題ないですね。

例えば、マイクロバスを改造して宿泊できるようにしたクルマであっても、キャンピングカー特装の8ナンバーでなければ、もとの区分のまま。車両の大きさにあわせて中型となることもあります。また、キャンピングカー特装でない8ナンバー車両も普通車とはならないのでご注意を。

キャンピングトレーラーはワンランクアップ

キャンピングカーの高速道路料金を説明してきましたが、キャンピングトレーラーはまた料金体系が違うので注意してください。キャンピングトレーラーの場合、8ナンバーを取得していても、高速道路料金はけん引車両となって、ワンランク上の料金となります。

なので、普通車でけん引している時は中型車扱いとなります。トレーラーのタイヤが2軸の場合、2ランクアップとなりますが、車軸が1m以内であれば、ワンランクアップのみです。休日割引ですが、普通車でけん引した場合は中型車となるので、適用外となってしまいます。

意外とお得感のあるキャンピングカー

キャンピングカーの高速道路料金を見てきましたが、意外と優遇されているな、と感じませんか。大きなクルマであっても普通車免許で運転できて、高速道路の料金は普通車と同じになるなんて、キャンピングカーはお得感が高いですね。

時々、ETCを使えない料金所で中型車料金を取られそうになることがありましたが、「キャンピングカーですよ」と言えば、ちゃんと普通車扱いになりました。そんな時、キャンピングカーはお得だなと感じていたのを思い出します。

旅に行くならキャンピングカーがおすすめ

Photo by Andrew Neel on Unsplash

キャンピングカーには快適な装備が備わっていて、車内での宿泊もしやすくなっています。さらに高速道路料金など、意外と優遇されていることも多いのに気づかれたのではないでしょうか。ハードとソフト面でユーザにやさしいキャンピングカーは旅にピッタリです。

旅にキャンピングカーがもっと使われるようになって、多くの人がキャンピングカーの素晴らしさを体験してもらえるといいですね。

(文:渡辺圭史)